晴れやかに広がる綺麗な青空の下、木ノ葉の額あてをした3人の忍がいた。

ネジにサスケ、それにだった。

の請け負った任務。

珍しくCランクの任務で水の国まで薬草を届けるという内容。

せっかくだからと火影が下忍も訓練のため連れていけと言ったのでは、

ちょうど見つけたサスケとネジを連れてきた・・・のはいいのだが。

「・・・」

「・・・」

「・・・はぁあ;」

の深い溜息が綺麗な青空に吸い込まれていく。

「・・・(人選ミスったかも;)」


 

 

旅は楽しくがモットーです!!

 

 

 




里を出てからずっと喋っていたのは、だった。

向こう2人から気の利いたおもしろ話の一つでもしてくれればいいのだが、

確実にそんなキャラではなかった;

「でねぇ〜、そん時にナルトがさぁイルカにお色気の術とかかけちゃって・・・」

「ふーん・・・」

「そうか・・・」

「・・・(こんのすかしたガキどもはーッ!!このアタシが話してやってんのに、

 ふーん。そうか。・・・ですってぇ(怒)もっとこう目を輝かせて、それでそれで!

 とか、続きは?早く教えてよ〜とか・・・いや、ちょっと気持ち悪いわね;)」

額に青筋を立てていたは想像したら恐くなったので止めることにした。

そんなに気付くこともなく黙々と歩いているサスケとネジ。

「・・・(この2人が興味ありそうな話題って・・・)」

が何か閃いたような顔をする。

「あー・・・そうだ。今日任務に付き合ってくれたお礼に、

 今度アタシのとっておきの術でも教えてあげようかなぁ〜」

「「 ホントかッ!? 」」

「・・・嘘よ」

「「・・・」」

「はぁー;(確かに目が輝いたけど・・・子供らしさは微塵も感じられないネタね;)」

またもや興味なさげに歩き出す2人にが呆れたように溜息を吐く。

「アンタたちさぁー・・・何か興味あるものとかないわけ?

 アンタらの興味の比率が、力や強さに傾きすぎて泣けてくるわよ;」

「興味があるもの・・・ないな」

「同じく」

ネジの言葉に賛同するサスケ。

「ないわけないでしょッ!絶対にあるわよ!!(怒)」

「・・・(本人がないって言ってるんだがな;)」

「・・・(本人の意見は無視かよ;)」

とうとうキレ出した

「ほら〜趣味とかぁ!好きなものとか嫌いなものとかー・・・あッ!?

 そうよ!好きな子とかいないわけ〜??」

目を細め、白状しちゃえ〜と否らしい笑みを浮かべるにネジとサスケは少し退きながら答えた。

「そんなもんいねぇよ」

「何言ってんのよ、サスケ!いのとサクラちゃん、どっちがいいわけぇ〜?

 皆には黙っててあげるから、言っちゃいなさいよぉ(ニタリ)」

「フンッ、別に興味ない・・・」

「えぇ〜何でよ!2人とも可愛いし、良い子じゃないのよ!!

 それじゃあ他に好きな子が居るわけぇ??んーと、テンテン?ヒナタ??

 あ!ネジが好きなのはヒナタだからダメよ!」

「なッ!?何でそうなるんだッ;ヒナタ様とは宗家と分家の関係だけだ!!」

「え?じゃあ、テンテン??」

「だから、何でそうなるんだ;俺は好きな奴など居ない!」

「うーん・・・サクラちゃんといのは諦めなさいよ?サスケにゾッコンラブだからvv」

「勝手に決め付けるなッ!!(怒)」

「え〜だって、女子に好きな子いないんでしょ・・・はッ!?ま、ま、ま、まさか・・・男の子が好きなの;」

「「 だから何でそうなるんだッ!!(怒) 」」

「冗談よ」

「「 ・・・ 」」

にからかわれて疲れ果てたサスケとネジ。

 

 

 

話している間に何時の間にか水の国付近まで辿り着いていた。

「やっと着きそうね〜・・・」

急に立ち止まるに、ネジとサスケが不思議そうにを見た。

どうしたのかと口を開こうとするネジの顔が強張る。

サスケも気付いたように、くないを構えた。

するとザザッと3人を取り囲んだのは、大勢の賊たちだった。

「金目の物を置いてきなッ!」

賊の中の1人が威嚇するように叫ぶ。

「くだらんな・・・」

スッと体術の基本姿勢をとり、堂々と言い捨てるネジ。

「見ず知らずのお前らにやるものなんてねぇーよ」

サスケもカチャリとくないを構え不敵な笑みを浮かべる。

そしてもフフッと余裕の笑みを浮かべた。

「そうよ。金目の物なんて家に全部置いてきたからないわよ」

「「 狽ヲッ;置いてきたのか!? 」」

「うん。置いてきたvだから、帰り何か奢ってねvv」

「「 ・・・(冗談だろ;) 」」

2人がまたいつもの冗談だろうと思っていたが、

いつまでもの口からは冗談だと告げられることはなかった。

挙句の果てに・・・。

「じゃあ、アタシ先に水の国に入ってるから。後ヨロシクねvv」

そう一言残して、去ってしまった

止める間もなくサスケとネジはしばらく呆然と立ち尽くしているのだった。

 

 

 

 

 

 

 


「お!やっと来たわねー、遅いわよ!!」

水の国入り口の真ん前でが手を振っている。

「普通、上忍が1人で逃げるかよ;」

「何言ってんのよ!これも2人を思っての修行じゃないのvv」

「「 (絶対ウソだ;) 」」

「でー・・・ケガはない?」

「あぁ。数が多くて手間取ったくらいだ」

「任務は終わったのか?」

「モチロン♪それじゃあ、帰りましょうか!」

「来たばかりだぞ;」

「もう行くのか;」

「当たり前でしょ?何時までもココに居たってしょうがないじゃない!」

そう言ってはまたサッサと歩き出した。

まだ疲れも取れないまま2人は渋々歩き出すのだった。

 

 

 

 

 

 


「ちょっとー!2人ともしっかりしなさいよッ!!」

休みもなく歩き続けている2人は相当キツイのか歩くスピードはかなり半減していた。

戦ってはいないはもちろん元気だった。

「もぉーダメねぇ。これじゃ帰るのが夜になっちゃうわよ?」

の言葉にも反応することもなく疲れた顔のサスケとネジ。

「仕方ないなぁー・・・そうだ!こんな時は楽しい話でもしながら歩いたほうがいいわね!!

 で?結局、2人の好きな子は誰なの??」

「はぁー・・・またその話か」

「しつこいぜ、

「うるさい!この様が気を使ってあげてるってのに何その態度は!!」

「気を使うなら黙っててくれ(ボソっ)」

「何か言った、ネジ」

「いや・・・何でもない;」

かなり小さい声で言ったはずなのに気付かれて焦るネジ。

「で?誰??今の下忍たちにいないってことは、年下かなぁー。

 年下だとちょっと分かんないな。あ、でも2人のタイプからすると年下はありえないなぁ」

1人でブツブツと考えるに2人は無視しながらまた歩き出した。

「ってことは、年上かぁ!紅姐?」

「「・・・」」

「やっぱ大人の女の魅力よねぇ、あ!でも、アスマが居るからダメよ〜。

 ってことは、アンコちゃんかッ!?付き合うにはけっこうハードなタイプだからねぇ」

「「・・・」」

「あれ?これも違うの〜じゃあ残るのは・・・え!?ま、ま、ま、まさかッ!!ア、アタシぃー!?」

急に叫ぶの発言に2人がビクリと肩を震わす。

「そんな〜まいっちゃうなぁ。そんなこと急に言われても照れちゃうじゃないのvv」

「・・・(誰も言ってねぇよ;)」

「・・・(だから、何でそうなるんだ;)」

「そうね、あと5年くらいしたら考えてあげてもいいかなぁー・・・あれ?カカシじゃない!」

〜vvこんなトコで会うなんて俺たちってやっぱ運命vv」

急にザッと現れたカカシ。

「カカシ、今日は任務じゃなかったのか?」

「もう終わったよ〜。で、こんなとこで何やってんの??」

「それがさぁ!この2人ってば、アタシのことが好きなんだってv」

「・・・な・・・何ッ!?」

「子供だと思ってたけど、そんなこと言われたら意識しちゃうよねぇ。ねぇ、どうしよっかーカカシ!」

「ち、違う!俺たちはそんなこと一言も言ってないッ;」

「そうだ!全部のでたらめだ;」

カカシから凄まじい殺気が漏れ出していることに気付いたサスケとネジは慌てて弁解する。

「・・・俺のに手ェ出そうとするなんざ100年早ぇよ、マセガキどもォッ!!(怨)」

くわっと目の見開いたカカシに、ネジとサスケはさっきまでの疲れがウソのように走りだした。

それもそうだろう、逃げなければ殺されるのだから。

「何だ、ぜんぜん元気あるじゃん」

そう呑気に2人を見送るは、隣のカカシに目をやった。

すると、ボンッと煙を上げてカカシは消え去った。

今のカカシはが影分身をしたものだったのだ。

「それにしても・・・カカシの真似を簡単に出来ちゃう自分が何か悲しい;」

ポツリと呟くそんなの背中はドコか悲しげだった。

 

 

 

 



そしてネジとサスケが木ノ葉の里に死に物狂いで辿り着くと、

たった今任務で帰って来たという本物のカカシに出会いアレがによるものだと気付いた2人。

どっとその場に倒れこむ2人は思った。


もう絶対にの任務には付き合わないでおこう、と。

 

 

 

― END ―

 

 

 

輝月流星様より、クール系キャラ中心ということでリクエストもらいました☆

クールなキャラをいじってくれと言われたので2人を冷やかしたりしてみました。

うーむどうだろう?いじったのか??

このくらいの男の子はきっとこういう話をされるのが一番恥ずかしいんだろうな、

と思ったのでネタにしてみました。

実際はどうなんだろう?

ネジの幼いシーンではヒナタのこと可愛いって言って頬染めたりしてたから好きそうだな。

サクラといのだったら、今のところサクラのほうが有利なのかな?

何せチームメイトだし。まぁ、どっちにしろ純愛だぁー(何;)

えっと、輝月様!こんな代物になってしまいましたがぜひ貰ってやってください;

それでわ改めて、リクエストありがとうございました★

 

 

 

 


++*++

ああああ有難う御座いました!めちゃめちゃ嬉しかったです。
そのくせ掲載が遅くなってしまって本当に申し訳ないなと思いつつ…。
クールだけどやっぱりどこか可愛い感じの二人が大好きなのでリクしたところ、
物凄い素敵な作品を頂いてしまいました!
歩さんの素敵な作品が頂けて輝月は昇天しそうです…。(さようなら)


*輝月